2017年11月18日土曜日

実施報告4:分科会「未就学児に届ける体験活動-ミニ水族館と海のようちえん」


※実施報告1は ★こちら★ からご覧ください。
※実施報告2は ★こちら★ からご覧ください。
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地引網漁体験を行い、南房総の海を楽しんだ後は、いよいよフォーラムの核となる分科会の始まりです。分科会は海辺のピクニックミーティングや地引網漁体験を通して得た気付きを、更に深める時間。フォーラム2日目の午後、たっぷり3.5時間の分科会です!


地引網漁体験をもとに、興味があるテーマに沿って学びを深めます。


分科会のテーマは大きく3つ。参加者それぞれの興味に合わせて選んでいただきました。


 ★テーマ1

「未就学児に届ける体験活動-ミニ水族館と海のようちえん」 


【キーワード】
幼児教育、森のようちえん、水族館、未就学児・低年齢期に向けた海の体験活動

【内容】

近年注目されている幼少期に向けた海の体験活動。海辺の体験活動の中でも、特に未就学児を対象とした海の活動実施施設や団体は少なく、活動の進め方や指導方法も確立されてはいません。本分科会では地引網漁でとれた魚を水槽に移し、野外でミニ水族館を開館。地域の未就学児を対象としたプログラムを考え実施しました。プログラム作り・準備・実践を通して、幼少期ならではの活動の進め方や注意点、地域の環境の活かし方について考えました。


アクアマリンふくしまさん主導のもと、野外ミニ水族館の開館準備中!


分科会のはじめに、特に未就学児に向けた海の活動についての現状や、実際に活動を行っている南三陸里の家haloの藤田さんにお話を聞きました。


自宅の庭や南三陸町の自然を活かし森のようちえんを行っている藤田さん

プログラムに関して意見交換を行った結果、特に子供たちに対しては極力「ダメ」という言葉を使わず、自由にしてもらうことを意識しながら、タッチプールのプログラムを実施しました。


地引網漁を行っていただいた漁協の方からも、生物をお借りしました。
まずは自分たちが体感してみよう!本分科会には学生も多く参加しました。
これは何?!大人同士でも盛り上がります。幼少期の子供たちはどんな反応を示すでしょうか?



いよいよミニ水族館のはじまりです!
事前に地域の方々に声をかけていた為、続々と親子で来てくださいました。

普段は見れない生物に、子供たちも興味津々!
最初はおそるおそる見ていた子供たち。見守りながら、一緒に緊張をたのしむ時間。
一度スイッチが入ると、止まりません♪


はじめて小さな子供と触れ合う学生も多く、どう関わるのが良いかな?と試行錯誤。一緒に楽しんじゃえ!
生物に飽きた子は浜で遊ぶ。それもまた良し!


プログラムを終え、今回感じた事や気付いた事を全員でシェア。

未就学児を対象とした海の体験活動において、私たちがやるべきことはまず【安全管理の確立】であることが挙げられました。タッチプールでは子供たちの個性光る反応が見られたことから、禁止事項を設けるのではなく「見守る」スタイルが、子供たちの五感を引き出すことに繋がると体感しました。


いつもは海の中で、こうやって泳いでるんだね~

ホームセンターで簡単に手に入れられるプラスチックケース等の道具で十分に楽しんでもらえることも分かり、学生からは「身近なものを利用した、誰でもできる小さなプログラム作りならできそう?!」との声も聞こえてきました。

最後にアクアマリンふくしまさんより、9月に水族館で「アクアマリンこどもまつり」というイベントがあるので、今回の分科会をもとにまた幼少期の子供向けプログラムを作ってみませんか、とのお誘いもありました♪ 各々の環境を活かしながら、未就学児の海の体験活動の場を少しずつ増やしていきたいですね。

ご協力いただいた環境水族館アクアマリンふくしまさん、岩井富浦漁業協同組合の福原さん、大変お世話になりありがとうございました!


◆報告
栗原 未樹 (帝京科学大学生命環境学部アニマルサイエンス学科)
古川 麗 (東京農業大学 森林生態学研究室)

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