2017年11月18日土曜日

実施報告3:2日目/地引網漁体験と南房総の海

※実施報告1は ★こちら★ からご覧ください。
※実施報告2は ★こちら★ からご覧ください。


5月28日(日)、海辺フォーラム2日目のご報告です!
この日の全体会は、実行委員による活動紹介と、海辺フォーラムのプロジェクト紹介です。

「つながり」をテーマに科学コミュニケーター高橋さんによる活動報告

まずは共同実行委員長の高橋さんより、全国プランクトン行脚の旅と称し、各地のプランクトン採取とともに地域の子供たちへワークショップを行った報告をしていただきました。「水があればどこでもできる」「海やサンゴの話にも持っていける」等の良いところや、「集まったデータを簡易的なデータベースに出来ればなおよかった」といったお話まで。


プランクトンから海やサンゴの話につながる!


ひとつの地域で完結するのではなく、同じプログラムが各地で行われることで、様々なフィードバックとともにより良いものとなったそうです。


大きく見ればこの「海辺の環境教育フォーラム」も同様に、各回毎に開催地域・実行委員が変わりながら全国各地で開催されています。参加者の世代が多様になっている今こそ、これまでの変遷を知り、大事にされてきたことを繋いでいきたいと思います。この報告もそのひとつですね。


こちらは一体何を・・?

お次は海辺の環境教育フォーラムが関わるプロジェクトの紹介です。



まずは今年1月にサイトがオープンした、海洋学習教材サイトLab to CLASS(→リンク)。そのまま使える海洋学習教材が無料でダウンロードでき、海にまつわるコラムや、教材に関する情報が盛りだくさんのサイトです。

サンゴ礁ジグソーパズル
空き時間にチャレンジ。サンゴ以外の絵でも作ってみたいとの声が。

そしてもうひとつが日本全国みんなでつくるサンゴマップ(→リンク)のご紹介。


広く一般の方々まで簡単に参加できるサンゴマップ。サンゴの白化時にもこのデータは大変有効だったということで、更なる参加を呼びかけました。来年2018年は国際サンゴ礁年。できることから、始めてみませんか?


2日目ということもあり、少し眠そうな目や早く海に行きたい様子もチラホラ・・・(笑)さあ、海へ繰り出しましょう!!

歩いて多田良海岸へ移動。気分は海に向かう夏休み♪

今回のフォーラムテーマは「大人の本気の海遊び」というわけで、メインプログラムとして参加者全員で地引網漁体験を行いました。南房総の自然や文化を知るひとつのツールとして体験する地引網漁。参加者同士の【共通体験】があることで、その後の分科会をより活発な意見交換できる場にしたい、という意図もありました。

浜に着きました!待ちきれずに海へと向かいます。

地引網、皆さんは経験したことがありますか?子供の頃に体験したことがある方もいるかもしれませんね♪ 大人になったのだから、そんなに力を使わなくても簡単に引けるのでは?と余裕の表情で海に向かいました。

富浦漁協の皆さまのご協力のもと、準備が揃いました!
よし、引き始めるぞ~~~!
せーのっ!いち、に、いち、に、いち、に!
両者、真ん中に近づいて近づいて~!掛け声ととも期待も高まります!

網を引くこと約20分。いよいよ先が見えてきた?!
お!おお!?興奮が隠せません。

そして、ついに!
とれた~~~!!!
ピチピチ飛び跳ねる魚に大きな歓声があがりました!!

さてここからが面白いところ!何がとれたのか?どんな特徴の魚なのか?!
わくわくしながら集まります。
「アジ!コショウダイ!これ上手いんだよ~あ、ダツが跳ねた!」

とれ高は「まあまあ」という所だそうですが、とれた魚の種類に興味を示す人や、「この人数でこの量なんだね」「思ったよりも時間があっという間だった」「もっと漁師さんの話を聞きたい!」など様々な感想が聞こえてきます(^^)同じ体験でも感じ方は本当に人それぞれ。更に普段から海や環境教育に関わる・興味を持つメンバーが集うことで、その幅がどんどん広がります。


網の片付けが引っ張る以上に大変!
砂だらけになりながらも満点の笑顔。やっぱり海は気持ち良い!

地引網のあとはしばしフリータイム。思い思いに南房総の海を楽しみます。最後の片付けまで地引網漁の様子を見学する方も。

とっても細かい砂で足が気持ち良い浜です。
漁師さんに話を聞く方も。
そして多くの人が魅了されていたのがこちら!マテガイをとっている方に、その方法を見せて頂きました。

興味津々。塩をかけて、待つ!
ぴょこっ!と飛び出ました!
マテガイとり。干潮ならではの楽しみですね。
ただただ気持ち良い海で遊ぶ子たちも。大房岬をバックに♪
裸足が一番!本当に気持ちの良い天気です!
キンセンガニもいました!!(*^^*)


ただ網を引くだけでは終わりません!今回の海辺フォーラムの後援をいただいている環境水族館アクアマリンふくしま(→リンク)スタッフの皆さまが、なんと水槽を用意して下さいました!とれた魚をできるだけ傷つけないように水槽に移し、生物観察の始まりです。

普段見る生物とは違っていたり、じっくり見ると新たな発見があったり。
自分の地域でもこれは見れるよ!そんな話から海のつながりを考えることも。
「皆さんの興味の範囲が広すぎて、知らない事ばかりで、本当に面白い!」と学生さんの感想もあり♪

お腹も空いてきたところでお昼ごはんタイムです。もちろん海を見ながら、のんびりと・・・。これ、本当にしあわせですよね。

目の前に広がる海、そして大房岬。
芝生の上で、いただきます!
良い笑顔♪

2日目午前中、海を大満喫した時間でした。

【環境教育はあくまで手法であって、「どんな未来を作りたいか」が大切。】そんな言葉をふと思い出しながら、このかけがえのない時間をずっと残していきたいな…と思ったのでした。

さて、午後はたっぷり3.5時間の分科会です!




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